当協会では、全国各地の工務店に向けて
より耐震性の高い木造住宅の建設を推進すべく
日々様々な活動を行っています。
建築基準法では「数百年に一度程度、極めて稀に発生する震度7クラス」の地震が起きても倒壊しないという前提で、一般的には住宅性能表示制度の「耐震等級1相当」で建築されています。
現実には、震度7の地震がこの21年間で5回も発生し、もはや「震度7」は「数百年に一度」の地震ではありません。地震大国日本において、それはいつどこで発生しても不思議ではないのです。
先の熊本大地震においては、震度7が2回連続で発生し、
大きな建物被害が起きてしまいました。
※1回目の地震で建物の耐震性は65%程度まで低下します。
20年間に5回の震度7クラスが起きるような地震大国日本においては、いつ何時どこで何回も大地震が発生してもおかしくない状況です。しかし国の耐震基準では、大地震が起きる度に若干の改定こそありますが、基本的には「数百年に一度起きる大地震(震度6程度)にも倒壊しない」という前提で設計されており、こうした現在の標準的(確認申請レベル)な建物の耐震性では、人の命も資産としての住宅も守れません。